前回のつわり体験記はこちら。重症妊娠悪阻の記録を週数別に詳細に記録しています。
約10日間の入院でケトン体が消えて脱水症状もなくなり、私は退院することにしました。
妊娠10週目、退院してきてからの数日間は不思議と体調が良かったのです。
ご飯も少しずつ食べれるようになり、水分もとれる。
脱水症状が改善され、食事を出来たからなのか体のだるさは少し取れて楽になっていました。
過度な期待は禁物
つわりが酷い妊婦にありがちな症状「検索魔」
PCやスマホの画面を見ると吐き気がするけれど、それでも知りたい。
自分の週数と「つわり 終わる」「つわり 回復」などをひたすら検索する。そして早めにつわりが良くなった方の体験談を読み勇気と希望を得る。
今思うと一体これに何の意味が??と思うのですが、当時はこれが精神を保つための日課。
退院後は家でひたすら耐えながら、妊娠9週や妊娠10週あたりでつわりから回復された方の(数少ない)情報を得て期待しました。
私ももしや早く終わるタイプかもしれないぞ・・・!←入院するレベルの酷さでそれはない
一時の体調の良さは長く続かない
しかし、この「つわり体験記」が妊娠28週まで続いていることから皆さんはきっと憐みの目で私を見ていると思います(涙)
↓最終話
そうです。退院後の体調の良さは長くは続きませんでした。
妊娠悪阻で入院してるのにそんなに早く終わるわけないのです。
恐らく9週、10週あたりで早めにつわりが終わる方はわたしのように重いものではなく、比較的軽いつわりなのでしょう。
とにかく過度な期待は禁物です。期待した分裏切られた時のショックはでかいです。
退院後の自宅での食事について
退院後はとにかく食べられそうなものを色々と試しました。
もう入院なんて嫌だ!脱水症状にならないように、ケトン体が出ないようにと必死に食べました。
吐いても吐いても飲む、そして食べる。
あの辛い入院だけは何としても避けたいと思い、母に協力してもらって私は己を奮い立たせました。
- 中華丼
- グラタン
- すき焼き煮
- クリームシチュー
- カレーライス
- 春雨スープ
これには自分でもびっくりなんですが食べられたんです。
量はつわりになる前の半分以下です・・・いや1/3以下の量かも。
入院前は全くと言っていいほど食べられなかったのでそれに比べたら大進歩。
寝てばかりだと気が滅入ると思い、無理やりにでもマンガを読んだり、ドラマを見たり、ゲームをしてみたりしました。←無理するな
予想通り気持ち悪くなるのですぐにやめました。それでも何かしようという気持ちになっただけでも違いました。
以前は1日数十回以上吐いていたけれど、ここ数日は2~3回位までに減ったのも嬉しかったです。
つわりってぶり返すんだ。鬼じゃん
朝、あまりの気持ち悪さに起きる。
目が覚めた瞬間すぐベッド脇にあるゴミ箱に吐いてしまいました。
トイレに駆け込むなんて出来る余裕はありませんでした。吐く、吐く、とにかく吐く。
母が背中をさすってもらいますが、吐き気が止まりません。
自然と湧き上がってくる吐き気が胃を絞り出すように、ギューギューとわたしの体を締め付けるようでした。
何回も何回も、胃液まで吐いて喉が切れそうな痛みが出てきてやっと落ち着きました。
なんで私ばっかりこんな目にあうの?(いつもの自問自答)
良くなってきたんじゃないの?
息が出来ない位苦しくなって涙まで止まらない、もう嫌だ。こんなの嫌だよ。
つわりはぶり返すこともあるんですね
もしかしてこのまま良くなる?
と期待した分だけ、つわりがぶり返した時は精神的にきついのです。
気持ちの落差が激しくて酷く落ちこむし疲れてしまいます。
まさか一度ましになってきたつわりがまた酷くなるなんて思ってもみなかったからさ、ショックでしたよ。
でもネットで検索してみると同じようにぶり返して苦しんでいる方がいるわいるわ・・・
一度期待させておいて落とすって、鬼だよね。
つわりのくせにとんだ策士だな。こちらの精神まで破壊しようと狙っていやがる。一体私たちの何をそんなに試そうとするのか。
ぶり返した後はまた寝たきり生活
そしてまた吐き気と戦わなくてはならなくなりました。
また朝から晩までソファーで横になる日々。1日中寝て過ごします。
眠れればまだいい方で、そんなに簡単に気持ち悪くて眠れません。
時間が経つのが遅くて体感時間と現実時間が合致しないんです。
耐えて耐えて・・・吐き気をやり過ごして、時計を見ると「5分しか経っていない!」体感時間としては30分くらいに感じる。
おかしい。
つわりで仕事を辞めた
つわりがこんなに苦しいとは思っていなかったので妊娠しても普通に働けるつもりでいたのですが、甘かったです。
確かに、つわりもなく切迫にもならず何の問題もなく元気に働ける妊婦さんもいると思います。
でもそれが普通ではないんだと知りました。
例え働けていたとしても大きなお腹で産休に入るまで働くって本当にすごい事です。
もちろん、赤ちゃんを無事に産むことが一番だとは分かっています。
この病的なつわりになると自分のことしか考えられなくなってしまい、職場の方にはたくさん迷惑をかけてしまいました。詳細は身バレを防ぐため書けませんが、体調最悪の中やりとりをするのはやはり大変だった。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
この先厳しいと思いますが資格もあるため退職しました。新卒からずっと続けていた職場だけに辛い気持ちもあった。(追記:第一子出産後再就職。ここ数年で女性が働きやすくなってきていると感じる。当時は続ける事は難しかったが今なら辞めずに続ける事も可能かと思う。もちろん職場、会社によりますが)
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