わたしを離さないで 10話
「未来への希望・・・生まれてきた意味」
- 視聴率 6.7%
毎週、憂鬱な気持ちで見ていた金曜日のドラマが終わりました。全話を通して視聴率が低かったのはこのドラマが駄作だからではなく、憂鬱な気持ちで土日を迎えたくない人が多いからだと思います。それくらいにハードな内容でしたからね。わたしも正直これでほっとしています。
猶予は存在しない・・・友の3度目の提供が決まる
前回、唯一の希望だった校長先生に会い猶予を願い出た恭子達ですがその答えは、「猶予なんてものはない」というあまりにも残酷な言葉でした。友はこの猶予だけを生きる希望として絵を描き続けてきたのに・・・、あんなに上手になったのに。
絶望の中にいる友に3度目の提供の知らせが来る。いやいや、どこまで欝な気持ちになって見てればいいのよ。
猶予もない、提供も決まる、自暴自棄になった友は恭子に介護人を辞めて欲しいと頼みます。これは分かる。3度目の提供の後はどうなるか分からない、好きな人に自分の弱っている姿を見せたくない。どちらも辛くなるから。友も介護人を経て提供者になった訳だから色々見てきてるんだよね。
こんな残酷な運命じゃ、早く終わってほしくもなるよ。でも恭子の終わってほしくないという気持ちも辛すぎる。
提供期日の1週間、怖えぇ・・・。こんなのどんな強靭な精神力の持ち主でも耐えられん。
陽光の先生達
校長先生はどこか体の調子が悪いみたいです。病院で提供を希望されるか医師に聞かれていました。提供の有無は希望制なのかな?お年寄りにもあんな若い提供者のものが提供されるのか。なんだこの理不尽さは。
この世界の人間たちはそこまでして命を長らえたいのかと思ってしまう。
最近では拒否するお年寄りも珍しくないとか。提供によって寿命が延びて人生を持て余している。何て勝手な事か。制度が見直される日は本当にくるのでしょうか、来てほしいけど。
次郎先生も元気そうで、現在では子供たちに絵を教えているようです。
龍子先生と偶然会った恭子は友とサッカーを見に行かないかと誘われる。龍子先生は子供達のサッカーの手伝いをしているらしく、そこで陽光時代に脱走したヒロキの心臓を提供されたという父親を教えられます。
これね、いい話風に言ってるけど本当にゾッとした。背筋が凍るくらい。後味、最悪ですよ。この提供を受けた父親は自分の子供に「ヒロキ」と名付けていました。何ソレ。そんなんで美化されてもわたしは全然納得できない。
小さい子供から無理矢理命を奪っておいて、自分は結婚して、子供が産まれて、提供者に感謝してるからその子の名前をつけるとか。本当に胸糞悪い。
龍子先生は友と恭子にこの話をして何がしたかったのか・・・。生まれてきてくれてありあがとうって。そんなに綺麗にまとめられましても。
生まれてきて良かった
龍子先生と話をして、友は恭子を抱きしめながら「生まれてきて良かった」と言います。本当に・・・?本当にそう思ったの?
こんな狂った世界が全部悪い。狂ってる外の人間が全部悪い。こんな悲しい人間と思いを作り出して。
恭子は友のサッカーボールを持って思い出の場所を巡ります。あー、やめて。やめて。もう悲しすぎる。あのサッカーボールは友だったんだよね、2人にとっては。
友の最後の提供シーンは美和の時よりも絶望感を感じなかったのは、わたしがこういうシーンになれてしまったからなのでしょうか。恐ろしい。
美和も友もたまちゃんも終わって恭子の宝物箱はギッチギチになってた。一体何人の提供者たちを見送って来たんだろうか。それでも恭子に提供通知は来ない。
恭子に通知が来ないのは何故なんだろうか。やはり介護人として優秀だから提供に回されずにすんでいるのか・・・、もしこれだったとしたら校長先生の狙い通りなのですがね。
恭子は、老いて介護人なしでは生活できない校長先生を見て、「みんな同じなのかもしれない」と言うけど違うよ。命の終わりが知らされているかどうかじゃないもん。誰かに無理矢理奪われるかどうかでしょ、この提供者たちにとっては。
どうやってもこの位雰囲気からは抜け出せないと思っていたけど、ラストは恭子の覚悟が見えて良かったです。でもすごい欝な気分です。
「わたしを離さないで」評価
キャスト★★★☆☆
ストーリー★★☆☆☆
総合評価★★☆☆☆
正直な感想を言うと、見なければ良かった。原作は未読なんでどんな話か知らずに見始めたのですが、まさかここまで暗い話だとは。何故この小説が大ヒットしたのかドラマを見ただけでは全く分りません。でも、小説を読む気にもなれません。
いつか、希望が見えてくるんだと期待しながら視聴を続けましたが、まー残酷ですね。このドラマは視聴者にどう受け取ってほしくて制作を決めたのか。視聴率が低いが、当然でしょう。こんな話、子供に見せられるわけがないですし、大人でもキツイ。せっかくの連休の前夜に暗い気持ちになりたくないですもん。
これほど重いテーマを映像化するのなら、どう感じてほしいのか、もっと視聴者に訴えるものがないと厳しいと思う。映画化もされているけど、ドラマは映画より長い分、辛いシーンとかがその分長くて欝度が増します。だから成功しなかったんじゃないの?ドラマには向いていない題材でしたね。
原作がヒットしたからって何でもかんでもドラマ化すりゃいいってもんじゃない!
あー、これで暗い金曜から解放される・・・。
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