おならとわたし
屁(へ)は、肛門から排出される気体で、腸で発生されるガスも含める。おなら、ガス、中便ともいう。
平均的には大人は普通一日に合計0.5~1.5リットルの量の屁を5回から20回に亘って放出する。屁を放出することを放屁(ほうひ)という。
おならと検索したら屁に飛ばされた。いや、私も女だ。まだこのような呼び方では呼びなくない。それに中便なんてひどいじゃないか。これからその話をするんだぞ!
私とおならの闘いは、話せば長くなる。平均5回~20回なら、わたしは平均の範囲だが5~20というのは個人差がかなりあるな。5回の人が本当に羨ましいよ。
おならは私の人生のあらゆる場面にスパイスを与えてくれていた。(悪い意味で)学生時代の青春の1ページにはいつも必ずあいつがいた。社会人になってからは頻度は減ったが疲れた私の生活に時々顔を覗かせる。
おならの話などほとんど人にしたことはないし、誰かからされたこともないのでこんなに悩み続けてきたのは私くらいなのだろうか。(そうだろう)本気で病院に行った方がいいのではないかと思ったりもしたが、それもなかなか踏み出せずにこの歳になってしまった。
小学4年生、全校集会
小学校は何かと全校集会が多かった。そして、校長の話が長いどころか教頭の話も長かった。座ったり立ったりを繰り返すこの集会は私のお腹を苦しめた。何度もやつが自己主張しようとするが、小学4年までは何とか回避してきた。運が良かったのだろう。だがそんな日々も長くは続かない。私はついにやってしまった。女子として犯してはならないことだ。(と思っていた)
その日は寒い冬の日だった。なんだかお腹が張っている気がして心配だった。トイレに行っておならをしたかったが、友達が一緒に付いてきてしまった。音姫など当時は学校にない。隣に入られるともう無理だ、解放したら最後、聞かれてしまう。何とかやつを押さえつけるしかない。消化不良のまま友達とトイレを出た。いや、むしろこの無駄な刺激がやつの覚醒を促したのかもしれない。ちびまるこちゃんのトイレの話が頭をよぎる。嫌だ。
全校集会で今日も校長の話が長い。私の嫌な予感は当たった。我慢しすぎてお腹が痛くなったきた。お分かりだろうか。おならを我慢した時のお腹の中でやつが暴れまわる感じを。だんだん苦しくなってくる。
集会も終盤に差し掛かり、校歌の所まで来た。頑張れ!!もう少しだ!そう思って立ち上がった瞬間、
ぷぅ
あ。出た。出た出た出た出た出た出た出たでたでたでたでたでたでたでたであでたでたでたでたでたでた
わたしはやってしまった。
今まで頑なに守り切っていたことをついにやってしまった。
ついにやつをこの世に解き放ってしまったのだ。
幸いにもざわつきの中だったが、背の順に並んでいたので前後左右は聞こえただろう。変な汗がでる。
このまま逃げ出してしまいたかったが、無情にも校歌の伴奏は始まる。こんな悲しい校歌が他にあるだろうか。いやない。
焦るわたしをよそに、わたしに声をかける子は誰もいなかった。みんな何もなかったかのように接してくれた。本当にありあがとう。
もうこんな過ちは絶対におかさないと心にかたく誓う。そんな小4の冬。
中学2年生、部活中
小4以来、かなり気をつかって生きてきた。校舎の中でも人気の少ないトイレを探し、おならがしたくなったら我慢はせず1人でさっと行く。これはかなり使えた作戦だ。そのおかげであのようなピンチにはならずに来れた。
だが、思いあがっていた。あいつは、コントロール出来るような単純なやつではない。
それは部活中におきた。バレー部だったわたしは雨の為、体育館で練習していた。練習も終わり後片付けでボールの数を数える。だが、数が足りないのでみんなで探していた。何度探しても数が合わない。先輩からもう一度数えるように言われたので部員十数人が見守る中、私と友達がボールの数を数えようとしたその瞬間、
ぷぅ~
あ。出た。でたでたでたでたでたでたでたでたでたであたであたでたであたでたでたでたでたでたであたでた
やばい。これ、やばいやつだ。
今回は少し長めに解き放ってしまった。さっきまで出る気配などなかったのに、くそ!!
部員にぐるりととり囲まれ、ごまかしようがない。冷や汗をかく。おそらく2~3秒だがこの間が永遠にも思えた。どうしよう、どうしよう。手が震える。その時、友達がその沈黙を破るようにおもむろにボールを数え始めた。またも揉み消された。助かった。
しかし、先輩達3年の間でわたしの部活おなら事件は少し広まっていた感がある。悲しい。いや、出すわたしが悪いのだが。
新入社員時代、入社2ヶ月にて
こうしてわたしも大人になった。
この間にもニアミスは何回かあったが強く生きてきた。親友に聞かれてしまったこともあるが、親友ならば私の心の傷も浅い。出したお前が言うなって感じだが。
会社では失敗は許されない。絶対にだ。そう思っていた。しかし、会社でもおならの神様はわたしに微笑んではくれなかった。いや、ある意味微笑んだのか。
広告系の会社に勤めていた私は基本デスクワークで、トイレ行ったり飲み物買いに行ったり自由にしていたので学生時代よりはコントロールが楽だった。
外回りの時はもっと自由だし、平穏な生活を過ごしていました。中2の経験からしゃがむ時は念入りに注意していた。
その日は少しお腹が張って来たからトイレに行こうとした。だが、仕事の手が離せなく時間が経ってしまった。これ以上はまずいと思いデスクを後にしたわたしはオフィスを出てトイレまでの廊下を歩いた。人気がないので安心しきっていた。油断だ。
小走りで歩いたら
ぷっ
あ、出ちゃった。まぁ誰もいないし、いっかー。ほっとしたのも束の間、後ろに気配を感じた。
いた!
社員ががいた!!(男)
いつから後ろを歩いてたんだ??
どっどっどっ心臓の鼓動が速くなる。やばいやばいやばいやばいやばいやばい。
先輩と言っても話したことはない。部署も別。顔を見たら目が合った。
わらってるぅうぅううううううぅううう、堪えてるけどわらってるのわかるぅううううううううううううううう。あぁぁあああっぁぁああぁぁぁっうううぁあああ!!!
笑いを堪えながら男子トイレに入っていった・・・。ひとり取り残されたおならをしてしまった新入社員のわたし。ぽつん。
それ以来、辞めるまでの数年間はいつばらされるだろうかとハラハラしたが誰からも何も言われなかった。聞いたとしても本人に言いづらいか。おならを聞かれた先輩とは目が合う度に笑いを堪えているような表情をされたが(被害妄想)
結婚相手の前でおなら出来るか
おならが出やすい体質のわたし。小さいころからこれを心配していた。
というのもうちの母親は父親の前でおならをしたことがない。私も聞いたことがない。そういえば父親のも聞いたことがない。
これは私には到底無理だと思った。もちろん聞かれない努力はするが、何十年もなんて耐えられないし守り続けられない。
そんな私も結婚した。私の予想とは裏腹に最初におならをしたのは旦那の方だった。まだ付き合っているときに、家にいたらふいに「ぷ~」と聞こえた。旦那の方を向いたら、旦那が「ぷ~」と言った。もう笑ってしまって、そして安心した。結婚決めた要因のひとつ。まじめに。
もちろんトイレでするようにしているが仕方がない時は苦しくなるまでは我慢しないようにしている。お互いに。いま思うと学生時代は過敏性腸症候群だったのか?
女がおならをしてしまっても人生は終わらなかった
ずっと、人前でおならなどしてしまっては人生は終わりだと思っていた。男ならともかく(男も?)女にとっておならというのは聞かれてはいけないものだ、と思っていた。
もちろん、誰にも聞かれないに越したことはないしそう出来るのならばそれが一番いいと思います。誰の気分も害さないし、自分の精神衛生上もよろしいですからね。
しかし、生理現象ですからどうしても故意ではなく出てしまうこともあると思うんです。わざと人前でぷっぷかするのは私は反対ですよ。わざとではない場合です。これは、仕方がないとしか言いようがありません。
わたしはおならでピンチになったことが人生で数回ありますし、人に聞かれてしまったこともあります。多感な学生時代でもです。
「終わった!」と絶望しましたが、案外終わりませんでした。(当たり前)学生時代に聞かれた子とは今でも友達ですし結婚も出来ました。旦那にも付き合っている時に何度か聞かれてしまいました。
もし、今おならを聞かれてしまって落ち込んでる人がいたら案外人生はそんなことでは終わらないよと言ってあげたい。大丈夫です。全然気にする必要ないのです。落ち込む必要もないのです。気にしない強いメンタルを持って生きていきましょう。考えてもみて下さい、日本におならを聞かれたことがある人間が何人いることか。何万人?何十万人?いや、何千万人?
どうせ、すっげーーーいます。
すっげーーーー沢山いますよ。今この瞬間にも聞かれている人がいます。
でも、そんなので人生終わる人なんていません。安心してください。
それにしてもうちの母は凄いと思う。そもそも回数が少ないのかもしれないが結婚30年で一度も父に聞かれてないとは。何者だ。女として尊敬する。
こういう人結構いるんだろうか。お腹が張りやすい自分からしたらびっくりだ。
2016/6/3追記
誰も読まないだろうと思っていたこの記事ですが、そこそこ見ていただけています。おならの検索で来た方ばかり。そう、あなたです(笑)ありがとうございます。
どうやらおならに苦しんでいるのは少数派ではないようです。少しほっとしました。みんな結構人前でやってしまって悩んでいるみたいです。仲間だ。
私が常備しているものをご紹介します。
おなら体質なのでバッグの中にいつも忍ばせています。お腹が張ってきて苦しくなってきた時にいいです。参考になれば。
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