スイートプリキュア全話観た感想。喧嘩ばかりの序盤を乗り越えて壮大な組曲へ。子供には難しい?

スイートプリキュアをプリキュア好きな子供(4歳)と一緒に全話観ました。

2011年~2012年にかけて放送されスイートプリキュアの「スイート」はSuiet=組曲からきていてます。

個人的には歴代プリキュアでビジュアルは一番美人揃いだと思います。

終わってみれば子供よりも親の私の方が一生懸命観ていたスイートプリキュア。全話観たので感想を詳しく書きました。

※ネタバレしていますので未視聴の方はお気を付けください。

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スイートプリキュアのここが好き
  1. キャラデザが可愛い
  2. OP&EDが最高
  3. 音楽というテーマを最後まで貫くところ
  4. 友情を築き上げていく過程とそれぞれの成長が見える

スイートプリキュアのあらすじ

本作で出てくるのは人間界、メイジャーランド(幸せな音楽の国)、マイナーランド(悲しい音楽の国)の3つ。

メイジャーランドでは毎年、伝説の楽譜に記された「幸福のメロディ」を演奏することで世界の人々の平和を祈っていたが、マイナーランドに伝説の楽譜を奪われてしまう。

伝説の楽譜を「不幸のメロディ」に書き換えられる事を阻止する為、女王アフロディテは人間界に音符を飛ばし時間を稼いだ。

音楽を愛する心をもつ響と奏はプリキュアとなり、人間界に散らばった音符を集め伝説の楽譜を奪還しようとマイナーランドと戦っていく。

スイートプリキュアのテーマ「音楽」

スイートプリキュアのテーマは「音楽と友情」

「友情」は響と奏やハミィとセイレーンの絆が、喧嘩や仲違いを経てより強い信頼関係へと変わっていく様子を描いている。

そして「音楽」という大きなテーマを最終話まで貫いたのは凄いと思う。

物語の核となる伝説の楽譜と音符。

またプリキュアの武器や技も音楽をモチーフにしており、その他にも随所に音楽ネタが詰め込まれています。

私は4人同時の変身バンクが大好きで、

5線譜を連想させる光をまといながら変身→4人の目線→円陣のように輪になる→ドレミファソラシドの音とともに完成

という非常に凝って制作されたのが分かる。めちゃくちゃ可愛い。

ピアノを習っているお子さんや音楽が好きな方にはウケが良いでしょうね。

スイプリは当時視聴率があまり振るわなかったようなんですが、それでも一貫してこの音楽ごり押しで進めたのは英断だと思う。

音楽用語使うのはやめねぇ!知らないやつは調べてこい!ってね(言って無いけど)

音楽があれば悲しい事も吹き飛ぶ

楽しく歌を歌えば乗り越えられる

これは最終決戦時のプリキュアのセリフなんですけど

ずーっと音楽ネタを投入し続けてきたからこそ、このセリフに重みがあるんですよ。

テーマがブレず全48話かけて作り上げていった一つのストーリーになっていて、組曲と言う名に相応しい。

ただ、幼児向けアニメにしてはめずらしく音楽一色なので全く分からない&興味もないと退屈かもしれない。

スイートプリキュアOP&ED

スイートプリキュアは音楽をテーマにしているだけあって曲が本当に最高。

特にOPの「ラ♪ラ♪ラ♪スイートプリキュア」はプリキュアの主題歌の中で私は一番好きです。

前期と後期で歌詞が変わりますが、後半は東日本大震災を受けての歌詞でメッセージ性が非常に強くなっています。

EDのダンスもそれぞれ個性が出ていて(足の広げ方や手の叩き方、目を閉じるタイミングなど)とっても可愛いですよ。

響と奏&ハミィとセイレーン 喧嘩するほど仲が良い

ストーリー中盤以降は親友を超えて熟年夫婦のような信頼関係を構築する響(キュアメロディ)と奏(キュアリズム)

序盤の喧嘩シーンが長い

もともと親友だった響と奏だが中学入学時の誤解から1年以上仲違いしていて、序盤でもしばらく喧嘩するシーンが多い。

私はDVDで一気に観たけれどこの喧嘩はくどいなぁと感じたので、リアルタイム視聴だとかなり苦痛に感じた人も多いと思う。日曜朝に毎週これはきつい。

まだここまで不仲になるほどのもっともらしい理由があればいいが、蓋を開けてみればしょうもない理由(笑)

プリキュアになってからは喧嘩と言っても、工藤新一と毛利蘭みたいな痴話喧嘩だから「はいはい」って感じで観てました。

ただ、二人の心がバラバラだとプリキュアに変身出来ない等は、初代プリキュアを思いださせる部分もあり良かったと思います。

 

この長いと思った喧嘩も最終話まで観た今となっては必要でしたね。

うわべだけの関係ではなく、お互いに自分の気持ちをぶつけあいながら信頼関係を築き上げていくというのはリアル。

なかなかここまで子供向けアニメで描くのは難しいと思うけれど最終的にはうまくまとまっていましたね。

セイレーン 敵から味方へ

マイナーランドの幹部だったセイレーンがプリキュアに覚醒しキュアビートに。

敵が味方になる展開はやはり熱いですね!

とにかくセイレーンを信じては騙されるハミィが不憫で仕方なかったので本当に良かったよ。

キュアミューズの出番が増えてからめっきり目立たなくなったセイレーン。終盤影薄かったの気のせいじゃないよね。

キュアビートは変身バンクが可愛くて、人間の姿になったセイレーンが猫目美人なのも大好きなのですが、色々と気になる事が多すぎる。

  • 猫の姿に戻れなくなったのはいいの?
  • もう妖精(?)じゃなくて人間なの?
  • 人間界で暮らしていくの?

私はてっきり全ての戦いが終わったらメイジャーランドに戻るんだと思ってましたが、最後は街でストリートライブやってましたよね。

ハミィと楽しく歌う姿が観れて嬉しいけれど彼女はもうプリキュアとして生きていくんだね、きっと。

小学生プリキュア!キュアミューズ

追加戦士であるキュアミューズの登場は第11話と早いのですが、最初は仮面をかぶっていて正体を明かしません。

ちょくちょく出て来てはプリキュアを助けはするのですが「私はどちらの味方でもない」という謎スタイルを貫き、ついに正体が分かるのが第35話。

半年以上は引っ張り過ぎ!

もっと早めに加入していれば良かったのになぜここまで引っ張った?

キュアミューズの正体はメイジャーランドの姫であり、奏の弟の同級生(小学3年生)という設定は良いのになぁ。

このプリキュア小さい!小さいねぇ!

幼児の娘は小さくて強いのが面白いらしい。子供の方が全然小さいけれど憧れのプリキュア=お姉さんという認識なのでおそらくこの反応。

小3プリキュアで、他のプリキュアにも負けない戦闘力の持ち主なので14歳とかになったら恐ろしい事になるぞ・・・。

メイジャーランドの王族

マイナーランドの王メフィストがアフロディテの夫だと分かった直後に続々と明らかになる事実。

メフィスト→元メイジャーランドの国王

アコ→メフィストとアフロディテの娘、メイジャーランドの姫

音吉→アフロディテの父、アコの祖父

なんでこんな大事な事をプリキュアに黙ってるの?この家族

音吉が若かりし頃に封印したノイズが恨みをもって復活→メフィスト洗脳→プリキュアに助けを求める

って流れなのにこれ・・・一番最初に説明しなきゃだよね?基本情報!

物語を盛り上げるためなんだろうけど、何も知らずに戦ってたプリキュアがちょっと可哀そう。

アコ、メフィスト、アフロディテ、音吉の家族の絆も丁寧に描かれていたのは素晴らしかったです。

ハートのトーン記号

伝説の楽譜に記された幸福のメロディ。

これを奪い不幸のメロディに書き換えようとするマイナーランドとの戦い。

伝説の楽譜と音符が奪われ世界のピンチになった時に

「トーン記号は偽物。本物はプリキュア達のキュアモジューレにあるハートのトーン記号」

というこの展開。

めちゃくちゃ熱い

大好き、こういうの。

このトーン記号も最終的には奪われますが、響たちの強い思いから再びつくりだすことが出来ました。

ノイズに消されたって作ればいいよね、何度でも

世界から音が消されてもまた作り出せる。

だって心臓(ビート)の音がある限り音楽はまた生み出すことが出来るんだから。

東日本大震災の復興を思って「本当にその通り。スイートプリキュア凄い」と終盤にかけては感動しっぱなしでした。

最終決戦!プリキュアVSノイズ

ピーちゃん(不完全体)→巨大な鳥型(完全体)→人型(最終形態)と3度姿を変えるノイズ。CV:中尾隆聖さん

正直ピーちゃんの時の「ギィャアアー!」という鳴き声では思わなかったけれど人型になった最終形態のノイズは本当にフリーザ様で。

「アタタタタタッ!」とか「ンフフフフ」とか流石の悪役演技に

ママ、この人怖い・・・

と言い出す始末。確かに声優さんの演技が上手いからなのか絶望感が凄い。

世界から全ての音を消そうと容赦のないノイズ。最後の最後まで演奏する事をやめないアフロディテたちをも石にしてしまう。

この時、オーケストラ(?)は仲間が石にされても演奏を続けるのですが、タイタニックで沈没するその時まで演奏していたあのシーンを勝手に思いだして辛い。

トリオザマイナーをノイズ自身の体に取り込むシーンも、ドラゴンボールのセルを思いだして「これ幼児に見せていいのか?」と不安になるし

案の定子供は、

わぁ~!食べた~!

って叫んで怖がってました。

悲しみから生まれたノイズを受け入れる

ノイズは人々の悲しみから生まれた存在なのに、そんな自分を人々は受け入れない。

まるで汚い物かのように見る。

人間がいる限り自分は生まれる。だから全ての世界から音を消し去りたい。

 

ノイズ・・・めちゃくちゃ可哀そう(;_;)

 

戦って、今度こそあなたを助けてみせる!

プリキュアが選んだのはノイズを倒すのではなく、救うこと。

ノイズの悲しみに一番に気付いたのは響。

奏との喧嘩も父親とのすれ違いも結構しょうもなかったのに響が終盤はかなり大人びていて、「よく成長したなぁ」って親的感覚に陥る。

悲しみではない涙があるんだと戦いの中で響きがノイズに教えていたあのセリフを、最後の最後ピーちゃんがうれし涙を流したのを見て感動。

敵を倒すのではなく「悲しみ」「悪意」を受け入れて共存するという選択が良かった。むしろ音楽をテーマにして落としどころはここしかないという所に持っていきましたね。

終わってみれば壮大な組曲だったスイートプリキュア

序盤のくどかった喧嘩も、セイレーンの悪事も、メフィストたち家族の問題も、無駄なエピソードはほぼなかったというくらい全てが繋がっていて必要でしたね。

スイート=組曲の名にふさわしい壮大なストーリー。

大人の私はかなり楽しめました!

とにかくビジュアルが可愛く従来のプリキュアに比べて大人っぽいのも、セーラームーン好きな私にはたまりません。

ただ、幼児向けアニメとしては内容が所々難しい部分もありわが子は楽しんではいましたが、そこまでハマりませんでした。

幼児よりも小学生くらいのお子さんの方がスイートプリキュアはおすすめですね。

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