私は娘の時の妊娠で、重症妊娠悪阻になり入院。
その後も数カ月つわりで苦しみ、おそらく吐いた回数は100回200回では収まらないはず。胃液も吐いたし、喉が切れて血も吐いた。

娘を出産前には夫に「もうこれが最初で最後だから」と何度も念押しし、やっとの思いで産みました。
私がこんな経験をしたからか、よく他のママから「つわりが怖くて2人目を躊躇して悩んでいる」という話を聞くことがあります。
つわりが怖くて2人目を躊躇。誰だって苦しみたくない
経験したことが無い人にはこの気持ちは分からない。
つわりがどんなに辛くて苦しくて、目の前が真っ暗闇になるような絶望感か。
吐いて吐いて吐いて・・・。胃がギューギュー締め付けられるようなあの感覚、ずっと止まらない頭痛、唾液の暴走、そしてすべてが臭い。
そりゃあ躊躇するわ!
さらに2人目以降となると、上の子どもがいる訳で、自分のことだけ考える訳にはいかない。
子どもの年齢にもよるけれど、オムツ交換やお風呂入れなどのお世話は欠かせないし、食事だって作らなければ。
そりゃあ嫌でしょ!
何度も自分の頭の中でシュミレーションを繰り返して、「あ、無理だ」とか「いやいや・・・何とか」とか考えるんですよね。
周りは何とでも言う


周りの方からこんな風に言われたことありませんか?
周りはね・・・本当に何とでも言うんですよ。
だって自分が辛い訳じゃないですからね!苦しむのは私たちだけですから。
確かに、2人目の方がつわりが軽かったり、無かったりする人もいますが、逆のパターンもある。もっと酷かったり、長引いたりする人もいるので、そんなのは慰めにもならないのです。
私の場合は友人・親族に相談してもだいたい「産んだら?」と賛成。猛烈に反対したのは実母だけです。
実母は重症妊娠悪阻になった私を、ずっとそばで見ていたからです。
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つわりが理由で躊躇するのは全然おかしくない

「弟妹がいた方がいいのかな・・・?でも、つわりが怖いし上の子を見ながら耐えられそうにない」
そう思う自分が、情けないとか弱いんだとか思ってしまっていませんか?
酷いつわりを経験した私から見て、正直言いますけど
全然そんなことありません!!
つわりが怖くて、嫌で、躊躇するのは普通です。この気持ちが分からない人は、つわりのことを全く理解出来ていないと思います。
つわりの苦しみは時間が経っても忘れないし、辛いつわりの苦しみは言葉で表せないほど。
戦争も経験し、大病も経験した80歳を過ぎた祖母が人生で一番辛かったことが、「重症妊娠悪阻」と聞いた私の絶望は深い。
みんな、つわりは甘えじゃないぞ!— はなこ (@hanako2500) September 27, 2017
私の祖母も重症妊娠悪阻経験者なんですが、これですよ。
人生で一番辛かったそうなので、そんな辛いものを前にして躊躇しますって、普通。
別にあなたが情けない訳でも、弱い訳でもなく、普通の感情ですから思いつめてはだめ。
上の子のお世話と環境の整備
「前回のつわりより辛かったらどうしよう・・・」
「上の子のお世話出来るかな?寂しい思いをさせるんじゃ・・・」
考えれば考えるほど不安は募りますよね。もし、入院なんてことになったら子どもはどうなってしまうのだろう?
私もすごく考えました。
わが家の場合は、もしもの時に両実家がサポートすると言ってくれ、入院した時には娘をお願いする目途が立っていましたが、それでも心配は消えません。
つわりが苦しい中、子連れでの通院は至難の業だし、毎日のお世話も大変。
重症妊娠悪阻になったらと思うと、怖くて躊躇するのは当たり前です。むしろ、楽観視しすぎて何も考えずに妊娠する方が私は怖いです。
家族よ、簡単に「子どもが欲しい」と言うな!

子どもはもう1人欲しい。
賑やかな方が楽しいよ!

次は男の子(女の子)!
・・・欲しいって何?
ねぇ、欲しいって何?
毎日毎日嘔吐して、地獄みたいなつわりを味わって、痛い思いして産むのは私なんですけど!?
子どもが欲しいじゃなくて、子どもを産んで欲しいだろ?
家族は、自分の全力でつわり期間をサポートすると誓って。それが無理なら子どもとか孫とか簡単に言うんじゃないよ。— はなこ (@hanako2500) October 8, 2017
「産んで欲しい」と言って欲しい。
言葉のあやだと言われるかもしれないけれど、欲しいといって簡単に手に入るものではない。
そして、産む女性がどれだけの思いをしなければいけないか、よく考えてから発言してと思いますね。
つわりが嫌で、辛くて、もうあんな思いを味わいたくなくて、躊躇する人もいるんです。それは普通の感情なんです。
軽々しく「大丈夫」だなんて希望的観測で発言するのはやめて。
起こり得るすべてのトラブルと、それを回避・カバー出来るだけの打開策を提示してからにして下さい。
どんな答えを選んでもそれが正解になる

私は娘が1歳の時までは「絶対にもう産まない。」と決めていたのですが、その一年後に色々考えて心変わりをしました。
3年、5年経って「産まない」から「産みたい」に変わる人もいますし、ずっと気持ちが「産まない」から変わらない人もいます。
どれが正解とか決まってなくて、あなたが、その家族が選んだ選択肢が正解になるんだと思うのです。
ひとりっ子にはひとりっ子の良さがたっぷりあるし、兄弟には兄弟の良さがたっぷりある。
今、初産婦で悩んでいる方は、とりあえずその悩みは産むまで置いておいて・・・と言いたい。
私も上の子を妊娠中に色々考えて落ち込んだりしたけれど、それは今しなくてもいいことだったなと後になって思いました。
人の気持ちは、環境は、変わる。でも、変わらないかもしれない。
いつまでも産めるわけではないから、どこかでリミットはある。難しい選択をしなければならない時が来るかもしれない。
その時に最良の選択が出来るように、限られた時間の中で、家族と沢山話して沢山悩めばいい。
そうして出た答えが正解になるんだと思います。
もうこんな思い一生経験したくない!