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ちびドラマーチ

神奈川在住の1児の母です。妊娠期間の半分以上、本気で苦しんだつわりのこと。子育てのこと。大好きなドラマのレビュー書いています。

映画『天空の蜂』主人公の息子が、見た目は子供!頭脳は大人!だった映画

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映画「天空の蜂」ネタバレ感想

天空の蜂

この映画は、1995年に発表された東野圭吾の同名サスペンス小説を映画化したものです。原発テロを題材にしているこの作品が20年前に書かれているということにまず驚きを隠せませんでした。私はどうしても3.11の事が頭をよぎります。このテロを企てた犯人が発するメッセージは今でも決して色あせないどころか、おそらく20年前よりもはるかに私たちの胸に響きます。

この映画は非常にスピーディーで、ハラハラする展開もあり飽きずに見ることは出来ました。しかし、何点か疑問に思ったことやよく分からない行動をする登場人物たち・・・。そして何と言っても、主人公 湯原の息子である高彦の行動力・洞察力がすさまじ過ぎました(笑)

私は原作の方は未読の状態で視聴しましたので、この感想はすべて映画を見て感じたものになります。

主な登場人物紹介以降は、かなりのネタバレ要素を含みますので気を付けてください

あらすじ

1995年8月8日。最新型の巨大ヘリ『ビッグB』が錦重工業小牧試験飛行場から突如として動き出した。

ビッグBの開発者である湯原は、正式納入を控えた領収飛行を見る為に家族と飛行場に訪れていた。息子の高彦は友達と一緒に親の側を離れてビッグBに乗って探検を始めてしまう。しかし、テロリストによって遠隔操作されたビッグBは逃げ遅れた高彦を乗せたまま動き出し、ついには空へ飛び立ってしまった。

犯人の目的は「日本全土の原発破棄」をさせることだった。ハイジャックされたビッグBは福井県の原子力発電所「新陽」の上空に制止しホバリングを始める。原発破棄の要求に従わなければ、大量の爆発物を積んだヘリを新陽に墜落させるつもりだ。燃料が無くなるまでの時間はわずかに8時間、残された時間で日本を救うことが出来るのか!

  • 『ビッグB』に取り残された息子の救出をする
  • 『ビッグB』の新陽への墜落を阻止する
  • 犯人を見つけ出して確保する

この3つのミッションがほぼ同時進行で行われていきます。

主な登場人物

原作とは設定が異なっている箇所が多々あります。以下は映画での設定です。

湯原一彰(江口洋介)

錦重工業航空機事業本部。『ビッグB』の開発責任者。仕事が忙しく家族との関係はあまり上手くいっていない。領収飛行を見る為に家族と飛行場を訪れる。

湯原高彦(田口翔太)

湯原の息子で小学生。冒頭部分では大人しく口数の少ない少年だが、ヘリに取り残されてからは謎の大活躍を見せる。

三島幸一(本木雅弘)

錦重工業の原子力技術者。湯原とは同期入社である。原子力技術者として湯原と共に高彦の救出作戦、ヘリ奪還作戦に参加する。

赤嶺淳子(仲間由紀恵)

錦重工業総務課。『ビッグB』のハイジャックに何らかの関与をしていると思われる。最初から怪しすぎる行動を見せる。

雑賀勲(綾野剛)

原発テロの犯人。機械の操縦に長けており、遠隔操作によって『ビッグB』をハイジャックし、日本から原発を無くすように政府に要求する。

息子の高彦の大活躍

(ここからネタバレあり注意!)

 

この映画を語る上で、湯原の息子の高彦の活躍は避けて通ることが出来ません。ハイジャックされた『ビッグB』に一人で取り残された高彦は、小学生(おそらく4~5年生位?)とは思えぬような行動力・洞察力を発揮します。

  • 自分よりも友達を優先し、先に浮上しているヘリから降ろす(自分は逃げ遅れる)
  • ヘリのコックピットまで行き、そこに座る
  • 父親とヘリにあった備品を使い高度800mにいるヘリから身を乗り出してモールス信号で会話する
  • ヘリの操縦席で見つけた怪しい導線を報告(これによりヘリの仕組みが分かる)
  • 爆発物と思わしきものの大きさを報告
  • 自衛隊の作戦で送られてきた手紙がヘリの端の部分に引っかかるが、何の躊躇もなく登っていき身を乗り出して取る
  • 『ビッグB』から落ちる
  • 落下中に助けに来た自衛隊の体にしがみつく
  • 銃を持っての乱闘騒ぎにもひるまずに出ていく

 

あれれーー?どこかでこんな子供見たことあるぞぉーー?

 

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コナンーーーーーッ!!!

高彦=コナン君じゃねーーーか!!こんな小学生います?私にはたった一人しか思いつきませんよ。コナンでも映画版の時のどんなピンチで何とかなっちゃうコナン君の方です。

普通に小学生なら怖くて泣いて何もできないか、もう倒れてるでしょう。大人でもこんなん無理だわ。しかも高彦は救出に来た自衛隊に捕まろうとして、風に煽られてヘリから落ちるんです。

おおおおおおおおおおおーーーーーー!!!!もうだめだぁーーーー!!

となるのですが、自衛隊隊員も飛び降りて高彦を捕まえパラシュートで無事に救い出します。降り立った時に高彦はしっかりと自分の手で隊員にしがみついてるんですよ。落下している時にそんなこと出来るか?

とにかく前半は高彦の小学生離れした度胸や行動力を楽しむことが出来ます。

可哀想な新米刑事

湯原達が新陽を守るために奮闘する中、刑事たちが犯人に辿りつきます。足を使った聞き込みから反原発運動に参加していた雑賀が怪しいと分かります。

しかし辿りついたのはベテラン刑事(柄本明)と新米刑事(落合モトキ)の二人だけというのも何だかおかしいような気がする・・・。二人で雑賀のアパートまで行って乗り込もうとします。

ええーー!乗り込むの早くねぇ!?一度戻るか上に報告してチーム組んでからじゃないのか。こんな軽装備で(普通のスーツ)テロリストのアジトに乗り込むとかさぁ・・・。怖い、怖すぎるぞ。

乗り込む寸前で独自に捜査していた自衛隊と合流することになりました。この自衛隊も何故か宅急便の恰好をしてトラックで登場します。ううん??これから乗り込むのに変装する必要があるのか、だってあと数時間しか時間ないんだよ?

案の定、雑賀にバレており

コンコン(ノック音)

宅急便ですよ~

ってやった所を爆弾でドッカーーーーン!!!!とやられてあっという間に数人が犠牲になってしまった。えぇ・・・といきなりの悲惨すぎる展開にやや引く私。やっぱり無防備すぎるでしょうよ。

幸い負傷しなかった新米刑事が、部屋から出てきた雑賀と鉢合わせます。そして足に一発当てるのだけど、足を引きずりながら歩いてきた雑賀にナイフで刺される。えぇ・・・。近づいて来てんのに、ぼけーーっと立ってるとかおかしいですよ。反対の足も撃てば良かったのに。

さらに刺されてるのに犯人を追いかけて、撃たずに何故か手錠をかける(!?)どどどどどどどゆこと??????このあたりで私の頭の中はもうパニックなんだけど、ちらりと見えた刑事の結婚指輪と、雑賀の無慈悲な行動にもうぽかーーーん状態。

事件が終わった後に奥さんと小さい子供が泣いてる姿とか・・・もうね。このシーンいるか?別にあんなに刺さなくても良かったのに!酷すぎるだろ。

この新米刑事が、映画の中で可哀想な人ナンバー1です。

もう一人の犯人

原子力発電所の内部の事とか、設備のこととかに非常に詳しい犯人。テロリストの雑賀は元自衛隊員で飛行機の操縦に詳しいからハイジャックまでは理解出来るのだが、と思っていたらやはり内部にまだ仲間がいました。

原子力技術者の三島でした。

作戦の指揮をとるフリして、実は情報を雑賀に流して湯原達を欺いていたとは!怪しい動きをしていた赤嶺は三島の恋人で、『ビッグB』に爆発物を積むの手助けしていた。

この原発テロに関わっていたのは、雑賀、三島、赤嶺の3人という事になります。

三島は何故、犯行に及んだのか? 

三島は息子をいじめによる自殺亡くしていた。同級生の中に反原発の親を持つ子供がいて、その子を中心としてのいじめだった。目の前で飛び降りられた三島の心の傷は深く、あと一歩の所で救えなかった無念があった。

原発に対して沈黙をする国民に、危機感を持たせたかったというのが犯行に及んだ目的でした。三島は原発の開発者ですので、何だか矛盾するようにも思えますが、いじめにより息子を亡くしたことが影響しているのは言うまでもありません。

三島はその後(息子を失った後)離婚して、赤嶺と恋人になったのでしょうか。その辺が描かれていなかったので少しもやもやします。だって家族を失った悲しみは分かるけど、その後新しい恋人が出来てさらに赤嶺は妊娠しているし・・・。

前半のドキドキハラハラから後半の驚きの尻すぼみ感

この映画の前半部分、息子の高彦救出劇はドキドキハラハラしながら見ました。とても良かったと思います。父親から教えてもらったモールス信号を練習していて、それが見事に活かされて作戦成功の鍵になったわけです。高彦が車の中などで足をぶつけていたのは、モールス信号の練習をしていたのだと分かり、父親への尊敬と愛情が見て取れるところも良かったです。

自衛隊隊員が救出するシーンなんか、助かるだろうなと見ていたのですが、まさかの落下!隊員がそのまま追いかけてダイブする所なんか手に汗にぎるシーンです。

その後の三島が犯人だと分かるまでの過程がちょっと無理やり感があり、あれよあれよという間に逮捕されてしまいました。三島がこのテロに参加するまでの経緯も描かれていましたが、あそこまでやる必要あったのかの説得力に欠ける気がしました。ヘリに積んでいたのはダイナマイト10本ほどで、大事には至らないと分かっていた。原発の危険性から目を背け、沈黙する国民に危機感を持たせたくてやったと言われてもねぇ。

テロリストの雑賀によって数名やられてるんだよッ!!

おそらく一番の見どころである、燃料切れで墜落する『ビッグB』の真下に入り、湯原がコントローラーで墜落する位置をそらすシーンも私はあんま入り込めなかったです。

あれ、湯原じゃなくても良かったんじゃないの?むしろ、訓練受けてる自衛隊とかの方が良い気さえします。

小さな僅かを積み重ねていけば、いつか星にも届く

それを知っているのは、俺たち技術者じゃないか!!

と息巻いてヘリに乗り込むのですが、いやいや、お前が行くのかよ!と思ってしまいました。案の定落ちそうになって自衛隊員に支えられてるし。

 

後半になり登場人物の謎の行動やセリフにより、よくCMで見た、

 

いっけぇーーーーーーーッ!!!!

 

というセリフも、「お・・・おぅ」っていう謎のローテンションで迎えてしまいました。三島の車での暴走とか発砲とか全然いらんかったんじゃ・・・。間一髪でヘリが新陽を避けて海に落ちたところは良かったんだけど、その前の展開から入り込めなかったです。

『天空の蜂』感想のまとめ

この話を20年前に書いた東野圭吾さんは凄いなぁと素直に思いました。古臭く感じないからか、どうしても今の感覚で見てしまって勝手にもやもやしてしまう部分はありましたけど、それだけ凄いってことですかね。

おそらく映画館のスクリーンで見たら迫力もあってもっと楽しめたんじゃないかと思ったので、見に行けば良かったなぁ。

原作にはないという最後の息子が自衛隊員になり3.11でヘリでの救助活動をするというのは賛否両論あるようですが、私は良かったと思います。だってあんな助けられ方したら、憧れるよナァと納得しましたもん。

 

 

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