「つわり体験記9w」妊娠悪阻で入院したときの事を全部話す

妊娠悪阻体験記を週数ごとに詳しく書いています。

前回の記事はこちら

妊娠9週。妊娠悪阻と診断された私は入院し点滴治療をすることになりました。

妊娠悪阻とは、全妊婦の0.1~1%(5%という説もある)におこるといわれ、つわりが酷く治療が必要だと診断されると妊娠悪阻と診断されます。
症状は、主に吐き気、嘔吐、悪心、頭痛、食欲不振、においや味に敏感になる、よだれが出るなど個人差があります。

診断の判断材料になるのが、体重の減少や尿検査でケトン体が出る事だそうで・・・
私の場合はケトン体3+が出たこと、ほとんど何も口に出来ないこと、一日何回も吐いてしまうことから診断されたのだと思います。
諸説あるが、妊娠悪阻になるのは妊婦全体のほんの一握り。なぜ、なぜ私はそこを引き当ててしまったのか???

つわりで入院。24時間の点滴治療について

私が入院した時の治療方法。
ケトン体が消えるまでは絶食し、一日5本の点滴を24時間行うというものでした。
24時間点滴の針を腕にずっと差した状態で過ごします。何も食べれれない・飲めないのでこの点滴が私の生命線。
点滴はしたことがありますが24時間というのは初めてでした。実際にやってみるとずっと針が刺してあるのは不便で仕方ない。

まず、動きが制限され寝返りがうてない。針が気になってなかなか思うように動けません。
何をするにも(といっても苦しくてなにも出来ないのですが)針が気になる。
私が部屋の外に出るのは廊下の先にあるトイレに行く時だけでしたが、点滴ごと移動するのは体力の落ちている状態では不便を感じました。

妊娠悪阻での絶食

ケトン体+3が改善するまで絶食治療。点滴だけで生かされている状態です。
飲み物は飲めれば飲んで下さいと言われましたが、見るだけで気持ち悪くなり全く飲むことが出来ませんでした。
水も、お茶も、ジュースも、全てだめでした。
そんな私を見て看護師さんはキラキラの笑顔で

看護師
お茶でも水でもジュースでも何でも飲んでいいのよ!

そんなこと言ったって・・・、飲めないものは飲めないのだ。
頑張って口にしてもすぐに全て吐いてしまう。

看護師
何か飲めた?
看護師
オレンジジュースとかどうかな?飲める?

看護師さんも仕事だし、全く悪気はなく心配してくれているのは分かるのですが一日何回も聞かれて発狂しそうでした。
頑張れない状態で「頑張れ!」と言われているようで出来ない自分に落ち込んでいきます。
そもそも横になっていても苦しくて気持ち悪くて頭の中真っ白状態なので会話が辛いんだよね・・・。

脱水症状の改善!点滴ってすごい

口から水分はほとんど取れませんでしたが、点滴のおかげで脱水状態は改善されました!

家にいた時はトイレに行く回数も減っていたのですが、病院では何回も行けるようになり体に水分がいきわたっているのを感じました。
そして意識朦朧としていたのも、脱水症状が改善されると同時にだんだんと良くなっていっているような気がするように。

気持ち悪いのと吐き気は全く良くなっていないんですけどね。

電解質輸液は1920年頃から治療として注目され始めたそうで、民間人が輸液療法を受けられる以前に私が生まれていたら間違いなく生きていられなかったと思うと感慨深い。
昔の時代は悪阻で亡くなる方もいたそう。経験すると不思議でもなんでもない、というかこれは死んでしまうだろう。
辛い、苦しいという感情は私が生きてきた中で最大の位置で振り切れているし、体が限界を迎えそうなのも分かる。根性とか精神力とかでどうにかなるレベルではないんですわ。
夏目漱石の義妹さんも悪阻で亡くなったとあります。辛いな・・・。
現代医療に感謝ですね。

病院が臭い

妊婦検診の時にも少し感じていましたが、入院してはっきりと分かったことがあります。

病院のにおいが臭い!
我慢できないくらいとにかく臭い!

なんでこんなにだめなんだろう?消毒や薬の病院独特のにおい・・・つわりでなければなんてことはなかったんだろうけど。

私が一番気になったのがトイレのにおい。
トイレに入る度にそのにおいで吐き気を催し、そのまま吐いてしまうことも度々ありました。まぁ、吐いても胃液くらいしか出ないんですけどね。

トイレに行くときは必ずマスク着用。
あまりにも臭くて「つわりによる嗅覚過敏ってこんなに酷いのか」と思っていたのですが、ある時お見舞いに来ていた母に愚痴を言ってみたんです。

「つわりのせいで嗅覚が敏感になって、トイレのにおいに耐えられないんだ・・・。」
「毎回吐きながらトイレに行ってて辛いよ~。」

すると食い気味でまさかの回答が。

「やっぱり!お母さんもすごいあのトイレくさいと思っていたわ!」


ずっと悩んでいたトイレはただ臭いだけという事実。ごめん、言いたかったのはこれだけ。

妊娠悪阻での入院生活は楽ではない

脱水状態は良くなっているはずなのに、なぜか気持ち悪さは日に日に増していきます。
入院中は6時過ぎに起床、すぐ検温のために看護師さんが部屋に来るので否が応でも起きなければなりません。
寝ている時だけが唯一つわりから解放される。
出来るだけ長く眠って時間を稼ぎたいのに(悪阻特有の変な思考)

検温、検尿、点滴の差し替えなどが慌ただしく一度目覚めるとその後はなかなか眠れない。
眠れなければただベッドに仰向けになって時が過ぎるのを待つのみ。気持ち悪いのでテレビもスマホも見れない。本も読めない。
何も出来ない。ただただ嘘みたいに苦しい。気持ち悪い。頭がぐわんぐわんしている。

入院してもこの辛さが楽になることはほぼない。
体をベッドから起こすのも手伝ってもらわなければいけないほど、動けなくなっていて悲しかったです。
どうして私はこんな目にあうの?
あとどれくらい耐えればいいの?
(この時まだ妊娠9週。連続ドラマなら2話、勇者ならはじまりの村を旅立ったところ。これをこの時の私に伝えたら白目むいて倒れるな。あ、もう倒れてるか)

妊娠悪阻って時空歪めてるよね?

1日がこんなに長いことがあるなんて初めて知りました。
元気に過ごせていたことが当たり前のように感じていましたが、それは違ったのです。

ただ横になって、つわりの吐き気に耐えて、ひたすら時間が過ぎるのを待っているだけ。
でもその時間が経つのがめちゃくちゃに遅い。

時の番人にでもなったのか?と思うほど遅い。
時計を見て、ベッドの上で苦しみ続け吐いて必死に目を閉じて(寝れない)また時計を見ると18分しか経っていなくて心が折れる。

妊娠悪阻になると時空歪められる?時を司っているの?
時の番人になって自分の時間だけ遅くしてるって、絶対。1時間は経ったと思って18分はおかしい。

診察で赤ちゃんのエコーを見せてもらってもあまり喜びを感じられず、ただただこの苦しみから解放してほしい思いでいっぱいでした。
妊娠出来て幸せなはずなのに赤ちゃんのことはほとんど考えてない。

苦しくてお腹の中に赤ちゃんがいることすら忘れそうになる。というかほぼ忘れてる。
自分が生きるのに必死。
私だって幸せな気持ちで過ごしたかったと毎日毎日泣きました。
本当は赤ちゃんのことをたくさん考えていたい。性別を想像したり名前を悩んだりしたい。

妊娠中もそれなりに身綺麗にして、ベビーグッズを調べたり買いに行ったりしたいよ。

でも・・・出来ない。

1日を生きるのに必死で何も考えられない。

息を吸って吐くだけでもうそれ以外は何も出来ない。
目を開けることすら辛い。光を感じるだけで吐き気がする。

他の赤ちゃんはお腹をたくさん撫でてもらって話しかけてもらってるのに、私はこの子に出来てない。

どうしよう・・・妊娠をもう止めたいなんて考えてしまう。やめるってボタンがあったらたぶん押してる。それぐらい苦しい。
窓の外を見て漠然と、もう人生ここで終わりたいなんて考えて今日も苦しんだ一日が終わる。いや、早く終わってくれ。

つわり体験記の続きはこちらです

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