前回のつわり体験記はこちら。重症妊娠悪阻の記録を週数別に詳細に記録しています。
妊娠9週、ケトン3+で妊娠悪阻と診断され入院しました。
24時間の点滴治療をして脱水症状は改善されましたが、つわりの気持ち悪さは一向に良くならない。
私が一日に5本していた点滴の中には、プリンペランという吐き気止めの薬が入っているものもありましたが、残念ながら私にはあまり効果はなく・・・。
この点滴が効いたという話を聞いて、期待していたのでショックは大きい。
入院したからといってつわりが治まる訳ではない
家のベッドで苦しんでいるよりは入院していた方が精神的に楽だと思いました。
点滴をしているし定期的に看護師や医師が様子を見に来てくれるので不安や孤独感は少ない。
でも入院してみて気付いたのです。
私は不安や孤独感が少し減ったところでこの気持ち悪さが治まらない事には、楽になどならないのだと。
そして当たり前ですが入院なので医師や看護師の管理下にあり自宅のように自由に生活することは出来ません。
病院のベッドは硬かったので、家の大きいふかふかのベッドが恋しい。
点滴針を24時間刺しているので思うように動けず眠る時も気を遣います。
仕方ない、仕方ない。ここは病院なのだから、我慢しなくては。
点滴をしてもつわりが治まることはありませんでした。絶食で飲み物はほぼ飲めず点滴で生かされているのにも関わらず嘔吐していました。
一体何を吐いているんだ?と思いましたが、胃液でしたね。
看護師さんの笑顔が眩しい。会話することも辛い毎日
点滴の交換に来てくれる看護師さんは毎日私に同じことを聞いてきました。



一日数回、毎日確認される私の調子。
青ざめた顔で全く動けず胃液を吐き続けているので調子は最悪でした。
息をするのも寝返りをうつのもしんどいので、当然話をするのはもっとしんどい。
毎日キラキラの笑顔の看護師さん、元気いっぱい。プロなので明るく振舞っているのだろうと分かってはいるのに、絶食胃液嘔吐の私はこの笑顔が眩しかった。
色々世間話をしてくる看護師さんもいれば、本当にもう最低限の会話だけの方もいて・・・私はこちらの方が担当の日はすごく気が楽でした。
会話をするのが辛い。頭で考えて口を動かすことがこんなにも大変に感じるものかと驚いたなぁ。
つわり鬱と言ったら大袈裟なのか
点滴を24時間腕に刺しながら点滴が無くなったらナースコールを押し、取り替えてもらう。
私がしていたのは本当にこれだけ。
それ以外はずっとベッドに横になり目を閉じて眠れるのを待ちます。
熟睡出来て時間を大幅に稼げたらラッキー(もうこの表現が気持ち悪いのだけれど妊娠悪阻経験のある方は分かってくれると思う)
とにかく一日をどれだけ体感速度を上げて過ごせるのか。
もうこれしか考えていなかった。でもそんな上手く行くことはほとんどなく眠っていても30分置きに猛烈な吐き気で目を覚ましていました。
私の隣の病室は切迫の妊婦さんみたいで1日中お腹の張りを確認しているようでした。
「ピーピー」と電子音がなっているのが聞こえて来て、なぜだか知らないけれどその音を聞くだけで気持ち悪くなります。
そして吐く。
病院の部屋なので壁が薄くても仕方ないし、その妊婦さんは何にも悪くないのに吐き気に支配されていた私は音が鳴るたびにイライラとしていました。(←今思うと最悪・・・)
更には部屋の掃除に来るおばちゃんや看護師さんの声かけに何度も起こされ、常にイライラしている状態。
つわりは一向に良くならない。胃液を吐いて喉が痛い。気持ち悪くて動けない。
どうして私はこんな目にあっているんだろう?
みんな妊娠しても普通に過ごせているじゃない。
この時は「もう生きていたくない」と思っていた。というか消えたかった。
絶対にいけないことだとは分かっていますが、妊娠したことを激しく後悔しました。
鬱だと言ったら大袈裟かもしれない。
それでも今までの人生で一番精神的に不安定になったし、初めて生きているのが地獄のようだと思ったのです。
絶食のち久しぶりのご飯
私が入院していた病院では栄養士さんが様子を見に来てくれて、食べられる物を聞いてくれました。
スポーツドリンクを凍らせたものでも、果物でも、ゼリーでも、何でも言ってくれと。すごく親切。
点滴治療で脱水症状が改善したので医師から「まずはお粥を食べてみよう」と言われ1週間ぶりに食事をすることになりました。
つわりの症状(吐き気など)は良くなっておらず廊下を配膳車が通るだけで嘔吐していたので、正直ビビっていました。
私の1週間ぶりのご飯はお粥・お浸し・焼き魚。
なんとか頑張って食べれたのは、お粥2口と魚1口のみ。
せっかく体に取り入れた栄養だと思い(もうこの表現が酷い)気持ち悪い波が何度もきたけど必死でこらえました。
消化るまではなんとか粘るつもりでしたが、結局2時間後に嘔吐。やっぱり無理だったか・・・。
入院中の診察
入院中でも何日かに一度は診察室での診察がありました。
診察はエレベーターに乗って一人で診察室まで行くけどこれも死にそうにしんどい。
待合室の前を通ると元気な身綺麗な妊婦さんが沢山いてもう泣きたくなった。
私はもう何日も着替えてないパジャマ。お風呂は入院してから1度も入ってないので髪の毛はベッタベタで汚い。
私が通ると
「この具合悪そうな人はどうしたんだろう?妊婦じゃなくて、なにか病気なのか?」
と言わんばかりに不思議そうに見るのがすごくすごく嫌でした。(被害妄想かもしれないな!)
診察の結果、赤ちゃんは元気でケトン体も消えていました。
こんなに具合が悪いのにケトン体が消えているとはびっくり。点滴で水分と栄養を補っているからか、医療ってすごい!現代に生きていなければ死んでいたな。
ケトン体は出ていないとはいえ退院はもう少し元気になってからの方がいいらしい。
診察でエコー写真をもらった時だけ、少し体力が回復して元気になるのは何故なんだろう?つわりは精神的なものも影響しているに違いない。
つわり体験記の続きはこちらです
私も現在、妊娠悪阻で入院しています。
先週はケトン体4プラスからの入院で点滴を打っていたら陰性になったのでと3日で退院されられました。ですが帰宅後かつてないほどの嘔吐で翌日急遽病院へ行くとケトン体3プラス…。結局その日のうちに再度入院となり今に至ります。
はなこさんと同じく隣の部屋が切迫流産の方で頻繁に人が出入りしており、唯一の逃げ道の睡眠も出来ません。病院のトイレもやたら臭くて、戻してしまいます。
点滴交換のナースコールを押すだけの毎日で吐き気も酷く、何度も良くなりましたか?と看護師さんに聞かれる度に苛々してしまうのも同じです。
まだ8週になったばかりなのに、いつかは終わるから!と言われても途方もなく先に感じて心が折れてます。実家も遠いため頼れる人がおらず辛いですが、似たような経験をされているこの記事を見て少し励まされました。ありがとうございます。
こんさん
コメントありがとうございます。スマホで文字を打つのも大変だったのではないですか?(;_:)
切迫流産の方も辛いのは今ではすごく分かりますが、当時は本当にあの電子音が隣の部屋から聞こえたり人の気配がしんどかったです。
ケトンが出るくらいだと眠る時も気を失うかの如く・・・なんですよね。それでも一日の時間を睡眠で稼げたらいいのに、眠れないのはもう地獄でしょう。
「いつか終わるから」のいつかを教えて欲しい。
会話をするのも辛い。看護師のポジティブさが嫌。
全部分かります。こんなにつわりが辛いなんて妊娠前にどうして誰も教えてくれないのでしょう?
もう本当にびっくりですね。私の人生で妊娠悪阻が一番辛かったです。特に妊娠8週あたりなんてこの世の地獄かと思いました。
経験した私は「いつか終わるから!」なんて口が裂けても言えません(._.)
こんさんは今、生きているだけで本当に頑張ってますよ。今日も一日、無事にお腹の子と生きているのだから凄いことです!
明日は少しでも眠れますように。そして時間が早く過ぎますように。
私も今現在、妊娠悪阻で入院しています。すでに、9日経過していますが、脱水症状が治らず、ケトンも3+、、、
水も一日一口か二口が精一杯で、ただただ、絶食と嘔吐の繰り返しの毎日です。
私も家に帰りたい。でもこんな体調じゃかえっても、主人と7歳の娘に心配をかけるだけ。
食べることなんて考えられないくらい先のことに思えます。
毎日が憂鬱だし、どうしたらいいのかわかりません(T_T)
かれんさん
スマホ見るのもしんどいですよね(;_:)お辛い中コメントありがとうございます。
水を飲むのが苦痛になるなんて妊娠悪阻になる前は想像も出来ませんでした。自分だけ別世界にいるようなあの感じは何とも言い難いものがありますね。
一日過ごすのも必死でお辛いでしょう。お気持ち痛い程分かります。
点滴していても脱水症状が改善しないんですね。体に入れる以上に吐いてしまっているのでしょうか・・・。
まずは脱水症状が早く治り少しでも体が楽になるといいですね。
ハルカさん
コメントありがとうございます。
重症妊娠悪阻・・・辛いですよね。入院中は私も衰弱していてかなり辛かったです。
11週位だと先の事を考えて鬱になりますよね。私より早く終わることを願っています。いや、早めに終わりますよ!
このブログが少しでも気晴らしになれて嬉しいです(^^)/
私も重症妊娠悪阻で入院してます。実家がかなり遠方なのと、主人も面会時間中は仕事のため孤独と戦ってました。11週ですが先も見えず鬱のような辛い精神状態ですが、同じような苦しさを乗り越えたブログで少し勇気づけられどれも共感する事ばかりです。27週までつわりが続くなんて‼︎母体がもたないと不安でいっぱいです(´・ω・`)