妊娠悪阻体験記を週数ごとに詳しく書いています。
前回の記事はこちら
繰り返す嘔吐と頭痛に必死に耐えながらむかえた妊娠8週目。
どんどん悪くなる体調。
次の検診予定日を待たずに診察を受けに行くことに決めました。
起き上がることもやっとの状態なので電車を使えない。人で混雑する駅や車内の音・においで吐いてしまうかもしれないからです。
もし、公の場で嘔吐したらと考えると恐ろしくて乗れません。
車の運転を土地勘のない母に頼むのも難しく、自分で運転することはこの体調では無理でしたのでタクシーで行きました。
つわりが酷いと通院すら大変になるんですね。これも経験しなければ知らなかったこと。

ただ体を起こして座っているだけなのに、なんだろう?この気持ち悪さと息苦しさは。
待合室の長椅子には沢山の妊婦さん(と思われる方)がスマホを見たり雑誌を読んだりして待っている。
みんな、普通に元気そう。
妊娠しても変わらずに今までと同じ生活をしているんだろうか。
予約制ではないので診察券を出して自分の番が来るのをひたすら待つ。産婦人科選びの時に予約制の病院にするんだったと後悔しました。
酷いつわりで苦しむ前提で病院選びしてないもんなぁ・・・
自分の前を人が通ったりするたびににおいで吐き気をもよおします。
家ではずっと横になっていたので、起き上がって長時間座っているのもキツい。
私以外に待合室で具合の悪そうな人は見当たらなかったのですが、後で聞いた話によるとつわりの酷い妊婦はベッドで横になって順番を待つことが出来たそうです。
つわりで待合室に座って待てない場合は、無理をせずに受付で別室で休ませてもらえないか聞きましょう。
そのような対応をとってくれる病院は多いようです。
つわりの診察。初めてのプリンペラン
病院に到着してから約2時間くらいで診察に呼ばれました。
先生は私の顔を見ると開口一番
「つわり、かなり辛そうだね」
はい。
顔見ただけで分かるほどげっそりしてますか?
そうなんです。辛いんです、苦しいんです。
もうこの世のものとは思えないほどの気持ち悪さなんです。
「体重も2週間たらずで4キロ減ってしまっているね。吐き気止めの薬を出すから飲んでみて下さい。」
えっ、つわりの薬があるの!?
この時はこの薬を飲めば吐き気がおさまるのかと本気で喜んだのですが、妊娠中この薬の効果を私はほとんど感じませんでした・・・(絶望)
個人差があると思いますが、重度のつわりには効かないのでしょうか。
つわりが酷くても赤ちゃんは元気
エコーで赤ちゃんの様子を見てもらいましたが特に問題はなく元気でした。
前回確認することが出来なかった心音も確認。
あんなに何も食べず、ほとんど飲めずの状態でもお腹の中で子供は育つのだから人間ってすごい。
ケトン体3+で入院しました。つわりで入院の目安は?
この日の尿検査でケトン体が検出されました。
「入院してもいいよ?ケトン体が3+も出ているし、かなり体辛いでしょう?」
プリンペランをもらって帰る予定でしたが、まさかの入院打診。
私たちの体は糖をエネルギー源として動いていますが、つわりで食事が出来なかったり、嘔吐し続けると体の中の糖が消費されてしまいます。
すると体は脂肪を分解して糖を作ろうとするのです。その脂肪を分解する時に出るのがケトン体。
要するに、ケトン体が検出されるというのは栄養が取れていない状態にあるということ。
2+とか3+とかは数が多いほど症状が酷い。
人間の体ってなんて凄い機能を持っているのでしょうか!つわりにならなければこんなこと、知ることもなかったでしょう。
つわりで入院の目安
医師からつわりで入院をする目安を教えてもらいました。
- 一日に何度も嘔吐する
- 水分をほとんどとれない
- ケトン体が検出される
- 体重が短期間で5%以上減少する
私、めちゃくちゃ当てはまっている!
これが全て当てはまらなくても入院を勧めるそうですが、私の場合全てあてはまっています(涙)
妊娠悪阻で入院
別室で点滴を受けながら付き添ってくれた母と入院について相談。
「お願いだからもう入院して!入院すればきっと良くなるはずだから」
私よりも母が入院することを熱望していました。
まぁ娘が一日何度も嘔吐して飲食出来ないのを見ていたらそうなるよなぁ・・・。もう色々考えるのもしんどいので入院することに決めました。
何でもいいから、一刻も早く横になって眠りたかったい。
さっそく病室を案内してもらいベッドに横になります。
私がするのは絶食での点滴治療。
待合室でずっと吐き気をこらえていたため病室でさっそく吐いてしまいました。
何も食べていないのでまた胃液。
喉が痛い。
お金のことを考えると痛いが個室希望です。差額代一日約7,000円追加でしたが仕方ありませんね。
他の患者さんの食べ物や話し声などで私が吐いてしまうのは間違いないですし・・・
横になって早速点滴をしてもらいます。
すると針を刺したところから腕が冷たい。点滴液が体に入っていくのを感じたのはこの時が初めてです。
よっぽど水分を欲していたのかな。そう考えると怖いですよね。
入院は不便だけど、あとはずっとベッドに寝て点滴をしていれば良くなるんだ。
家で苦しんでいたのがつわりのどん底だとしたらこれから良くなるだけだと安心して眠りました。
※そんなことはないんですけど!
「つわり体験記」はこちらに続きます
コメントを残す