前回のつわり体験記はこちら。重症妊娠悪阻の記録を週数別に詳細に記録しています。
妊娠悪阻で入院→退院を経て妊娠10週目。
退院後しばらくは食事が少し出来たり、会話をすることも出来るように(←今考えると深刻)なっていたのですが数日するとまた体調が悪化。
夫が仕事で不在の為、このまま1人で暮らせないので実家に帰省する事になりました。
つわりが酷い妊婦は誰かの助けなしには生きていけません。
つわりが酷くて公共交通機関を使えない
妊娠前、公共交通機関を利用出来なくなるなど誰が想像したでしょう?
電車やバスでよく妊婦さんを見かけましたが、あの方達は選ばれし一握りの精鋭だったのか。いや、寝たきり状態になり胃液を吐く私の方がある意味選ばれし妊婦かもしれない。
だって見たことも聞いたことも無かったもの、こんなにつわりが酷い人。
そんな僅かな確率を見事引き当てた私は、実家に帰省する為に車で移動するしかありません。
自宅から実家までは車で数時間。
かなり遠いが、駅や新幹線の中で嘔吐するかもしれない(というか絶対する)恐怖を人の目を多くの人への迷惑を考えたら車で帰る他ない。
当時の記録を見るとこの時、一日20回以上嘔吐している。ほとんど食べていないのにも関わらずである。
この状態で公共交通機関を利用するなど正気の沙汰ではない。
つわりが酷い妊婦の車移動について
ほぼ寝たきり状態のため、実家から親が迎えに来てくれました。
ネットで調べると妊娠悪阻で苦しみながらも自分で車を運転する猛者もいるらしいと知り、涙が溢れる。この状態で運転するなど、どれだけ辛いことだろう。
実際に車で移動してみて、
- 好きなタイミングで休める
- 周りの目を気にしないで良い
- 騒音やにおいの脅威が少ない
やはりつわりが酷い時はバスや電車よりも車移動が一番良いと思った。
ただし、自分で運転するのはもちろんおすすめ出来ない。
後部座席もシートベルト着用の義務があるのでクッション等を持ち込んで、少しでも楽な姿勢でいられるようにしたい。
シートベルトクッションというものがあるのでこちらがおすすめ。
車の揺れに苦しむことは覚悟のうえで実家への旅が始まった。
いつ吐いてもいいようにゴミ袋&ティッシュを両脇に配置!
キンキンに冷やしたイオンウォーターを持参!
アイマスクで視界を遮る!

完全武装で臨んだ車移動だったが・・・やはり車の中でも何回も吐く。
新幹線移動にしなくて本当に良かったと思いながら後部座席でオエオエ吐き続ける私に父がビビる。
サービスエリアやパーキングエリアで細かく休憩をとり、地獄のような旅路は続きます。
己が信じたものしか口にするな
車での移動中、とにかく自分が信じたもの&今まで口にして大丈夫だったもの以外は飲んだり食べたりしない方が良い。
私自身の経験から。
途中のサービスエリアで母が飲み物を買ってきてくれました。ホットのカフェモカです(冬でした)
母曰く、美味しそうだったからいけると思ったらしい。ちなみに悪阻に苦しみ出してからコーヒー系の飲み物は一度も飲んでいない。
移動中、唯一飲んでいたのは私のつわり生活の友とも呼べるイオンウォーターのみでしたが、なぜか
「カフェモカ・・・いけるか?いや、いけないか。でもせっかく買ってきたしいけるかも・・・」
と判断能力がとち狂い私はカフェモカに口を付けました。
しばらくして「あ、無理だこれ」と危険を察知し飲むのを止めましたが、これを飲んだことで私の胃は大暴れし家に着くまで地獄をみることに。
なんども込みあがるものをこらえて何とか実家に辿り着いたその時、リバース。
あまりの苦しさに涙を流す。
ここ数日で一番苦しかったな。
実家にいる犬
実家の玄関を開けた瞬間、香る。
くさい。獣臭が。
わが家の愛犬の獣臭がすごい。
つわりでバグっている私の嗅覚を思えば当然こうなるよな。ただ、予想した以上に臭いぞ。
病院の臭いが耐えられずに退院してきたのにそれを遥かに臭い。
彼女が颯爽と走り抜けるたびにフワっと香るだけではなく、家全体が犬の臭い。
そして今日から始まる実家の愛犬と悪阻妊婦の戦い。負ける気しかしない。
つわり体験記はこちらに続きます。
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