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周りの心無い言葉が私を追い詰める。妊娠悪阻の辛さを信じない人たち

妊娠中につわりが酷く辛かった方の「つわり体験記」を紹介しています。

様々な症状、環境を耐えた妊婦さんの貴重な体験記は、今つわりが辛いあなたの苦しみを代弁してくれるはず。

  • よしりんさん(25歳)
  • つわり開始時期 妊娠5週
  • つわりのピーク 妊娠9週~19週

あまりに酷い、周囲の心無い言葉を受けたよしりんさんの体験談です。

辛い妊娠悪阻に耐えている時にそれは妊婦さんを追い詰めます。

経験したつわりの症状

  • 吐きつわり
  • においつわり
  • よだれつわり

妊娠10週頃に重症妊娠悪阻と診断され入院しました。

つわりの時の生活状況

起き上がることも寝返りを打つことも出来ず、床の上に寝たきり状態でした。

気持ち悪さから眠りにもつけずただ天井を見ているだけ・・・。

トイレも命懸け、風呂は自殺行為に感じました。

仕事場の理解が無く、傷病休暇では無く欠勤扱いにされたため勤怠率が足りなくなって解雇されてしまった。

つわりは何がどう辛かったのか?

8wから点滴通いを始めました。

しかし、微塵も効果を感じられず吐き気止めを処方され、水も受け付けないのに無理やり飲むも数十秒で薬を嘔吐してしまい全く意味がない。

飲み込んだ唾すら吐いた。

10週頃には一日中吐きっぱなし、唇も舌も脱水で乾ききってしまい手足の皮もむけ始めた。

トイレや洗面所に動く体力がないので枕元のビニール袋へ吐くが、自分の吐瀉物の匂いでまた吐く。

吐く度顔面に激痛、何故か目にしみる涙と、鼻水と、吐瀉物が同時に出る。

泣き叫びながら吐く。

においつわりとよだれつわりにも苦しむ

喋る体力も無いので意思表示も出来なくなる事に精神的辛さを感じる。

衰弱しきってしまい、動きたくても動けなくなってしまった。

飲食出来なくても胃液や血を吐き、無理してでも何か口にしようとしても、ペットボトルを持つ力も、蓋をひねる力もなかった。

何かに身体を乗っ取られたような感覚に畏怖すら感じた。

息をしているだけで空気の匂いで嘔吐する為、呼吸を浅くするように意識してしまうので呼吸も辛く、無臭の世界に行きたいと思っていた。

マスクをしても、マスクの匂いで嘔吐。

自分の意思と関係無しに、蛇口を開けたように嘔吐する、場所もタイミングも問わず制御も効かない。

やがて食道が炎症したのか、胃から食道に太いパイプでも突っかかっているのかというほどの激痛が常時。

腕は青じみだらけになり点滴を刺す所が無くなった。

止まらないよだれも気持ち悪く、ティッシュに含ませて取ろうとするがティッシュのにおいでも嘔吐。

よだれの処理だけで一日にティッシュを2箱消費していた。

もう二度と妊娠したくないと思う程の苦しみ

入院中、朝の検温の時間で枕元に置いてある体温計に手を伸ばそうとするが体温計を掴むことも出来なかった。

部屋の電気をつけられたり、ドアの開け閉めの音でも吐いた。

食べ物が頭に浮かんだり、名称を聞いたり、病室の前を配膳車が通っただけで吐いた。

食べ物が映るのでテレビも観れない。

自分は悪阻が重い方だということを言ってくれる人が居なかったので、

「こんなのでみんなどうやって産んでいるんだろう」

あんなに欲しかった赤ちゃんなのにもうこんな事なら二度と妊娠したくない。

今すぐ妊娠を辞めたいが「それは自分が異常なだけ、思ってはいけないことだ」

と思っていたので、そういった気持ちも誰にも打ち明けることが出来なかった。

つわりの時の家族や周りの反応

まだ無理して出社していた頃に、早退したい旨を伝えた会社の上司からは

「俺も奥さん居てわかるけどさ、悪阻って病院行ってもどうにもしてくれないんだよ。人手も足りないし家で寝てるだけなら帰らせられないよ。」

と、さも解っているように言われた。

父親からは

「つわりは病気じゃない。普段から運動をしない奴がなるんだ」と力説された。

元々小さい頃から運動が苦手なのがコンプレックスだったので信じてしまい返す言葉が無かった。

その他の人から

「食べんとまともな赤ちゃんが生まれんよ」

「そんなんじゃ育てきらんやろ、その前にお産乗り越えられるの?」

「もう悪阻の時期じゃないやん」

「よっぽど赤ちゃんから嫌われてるんだろうね」

「そんなに辛い人は見たことが無い。ありえない。寝ていたいからオーバーに言っているだけ」

というような内容を言われた。

追い詰める言葉ばかりだったが、当時は私もまだ若く無知だった為か、私が弱くて周りが正しいと思い込んでしまった。

唯一の救いは、旦那が文句一つ言わず優しく接してくれて家事も仕事もこなしながら懸命に介助してくれた事。

つわりを経験した今だからこそ言えること

時間が経って色々な人の体験記や悪阻のことを調べるうちに、自分が弱いのでは無く周りが無知だったと知った。

そして、周囲の心無い言葉も確実に症状を悪化させていた原因になっていたと思う。

良い事も悪い事も、全て昨日の事の様に思い出せる。

私の周囲には悪阻が軽かったどころか何も無かった人しか居ないから信じてくれないのも辛い。そしてそんな人が羨ましい。

私の体験を一生懸命真面目に話しても、盛っていると思われたり、大げさだと笑われてしまう。

2人目は?と言われるので悪阻の為もう次はないと話すと

「子供過ぎる」「自分中心に考えるからそうなる」

と男性から言われた。お前が言うなと今なら言える。

母親になるんだから、というような精神論を投げかけるのは励ましになるどころか悪化や混乱を招く要因だと知って欲しい。

辛い思いをしたという事と子供が可愛いという事は必ずしも結びつくとは限らないと知って欲しい。

そこは旦那さまや周囲のサポートで左右されると言っても過言ではない。

疑わずに信じてほしい。辛いものは辛い。

自分の中では、絶対に、育児よりも、お産よりも、重症妊娠悪阻が一番辛かった。

 

管理人はなこのつわり体験記はこちら

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