妊娠悪阻で二カ月入院。二日酔いや船酔い?いや、気持ち悪さのレベルが違う

妊娠中につわりが酷く辛かった方の「つわり体験記」を紹介しています。

様々な症状、環境を耐えた妊婦さんの貴重な体験記は、今つわりが辛いあなたの苦しみを代弁してくれるはず。

  • まゆママさん(30代半ば)
  • つわり開始時期 妊娠6週
  • つわりのピーク 妊娠7週~11週

まゆママさんは妊娠悪阻により二カ月入院生活をおくったそうです。

ある日突然、猛烈な吐き気により起き上がれなくなる。冷蔵庫が開けられない。何も食べられない。

そんな生活を妊娠前に誰が想像できたでしょうか?

毎日泣いていた。ピークがいつなのかも分からない過酷な日々

経験したつわりの症状

吐きつわり

においつわり

ある日、突然

念願の妊娠がわかったのは4週目半ばでした。

妊娠がわかったのが夏だったこともあり、5週目からは体が火照るような、少し動けば汗をかくような日が続きました。

それでも日常生活は送れていましたし、フルタイムの仕事も行けていました。

6週目に入ったある日、猛烈な吐き気に襲われソファーで寝たきりになりました。

トイレに行くのもしんどかったです。

冷蔵庫も開けられず食欲もなく、ただ吐き気との戦いの数日間でした。これがその後数か月にわたって自分を苦しめた吐きつわりの始まりでした。

ちょうど3日後が健診日だったため、這うようにして病院へ。何も食べられず、水分も摂れなかったため、尿量も極端に減りました。

ケトン体3+ということで、重症妊娠悪阻との診断を受け即日入院し、絶食して24時間の点滴生活が始まりました。

二カ月の入院生活

吐きつわりに加え、匂いに関してもとても敏感になり、全ての匂いがダメになりました。

洗剤、柔軟剤、シャンプー、ボディーソープ、もちろん食べ物の匂いも全て・・・。病室は部屋の中にトイレもある個室を希望しました。

よく言われる「船酔い」「二日酔い」というレベルは遥かに超えた気持ちの悪い状態が24時間続きました。

テレビや携帯も見ることができず(食べ物が出てくると吐き気、画面を見ていると目が回る感じ)点滴のため自由に体も動かせず、ただひたすら天井を見ているだけのとても辛く苦しい毎日。

一日の嘔吐回数は平均10回~15回。ピークの時は20回以上吐いていました。

何も食べてないのに吐き気が襲い、胃液しか出ず、遂には胃液すらなくなり、緑色の苦い胆汁を吐くようになりました。吐き気止め(プリンぺラン)も私にはまったく効かず逆に脈が速くなってしまい余計気分が悪くなってしまったので投与を中止してもらいました。

血管も細くなり点滴針の刺し替えが難しくなり何度も刺し直しとなったのも辛かったです。危うく足からの点滴になる寸前まで行きました。

毎日泣いていた

せっかく望んで授かった命なのに、もう妊娠継続を諦めたいとさえ思うようになり、赤ちゃんのことを考えてあげられる余裕は全くありませんでした。

毎日毎日泣いて吐いての繰り返し。もう死にたいと本気で思うようにまでなってしまいました。

結局ピークがいつなのかもわからないまま時は過ぎ、2か月後に退院しました。

その時点で妊娠前から体重は-9kg。

げっそりして退院しました。その後安定期に入り少しずつ吐きつわりは落ち着いてきましたが、それでも2日に1回は吐く生活が出産前まで続きました。

つわりの時の生活状況

入院と同時に仕事は休職させてもらうことにました。

退院後は1か月間実家にお世話になりました。

その後は職場復帰をし、産休まで働きましたが(不思議なもので仕事中は気が張っているのか職場で嘔吐することはありませんでした。) 仕事が終わって帰宅すると、どっと疲れが出て動けなくなる&嘔吐することはしょっちゅうでした。

つわりは何がどう辛かったのか?

とにかく来る日も来る日も吐き気と戦うことが何よりも辛かったです。

嘔吐しても特にすっきりすることもなく、ただ体力だけが奪われていく…。

いつになったら終わるのかもわからない、出口の見えない真っ暗なトンネルの中にいるような毎日は、とても怖くて苦しくて精神的にも参ってしまいました。

ここまでひどいつわり体験をした人が周りにいなく、あまり理解してもらえなかったこと。

「大変だね」とは言うものの、こればかりは体験した人にしかわからないのだと改めて感じました。

つわりの時の家族や周りの反応

入院中は主に実母が着替えや食べられそうなものを持ってきてくれたりしてくれて、本当に助かりました。

夫は激務で面会時間内に病院に来ることが難しかったのですが、休みの日に早い時間から面会時間ギリギリまで傍にいてくれました。

精神的にもかなり参っていた私は、ネガティブな発言をしたりイライラして当たってしまったりすることも多々ありましたが、そんな姿を理解し受け止めてくれたことは今でも感謝しています。

つわりを経験した今だから言えること

つわりは気の持ちようなんかでは決してないと言えます。

家族はもちろん、職場や友達に妊娠悪阻の人がいたら、ぜひ温かく接してあげてほしいと思います。

見た目にはわからない妊娠初期こそ妊婦さんは一番辛く苦しい思いをしているかもしれないと気にかけてあげてほしいです。

 

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